少し前の『新潮』に載っていた

たしか06年の9月号。「文化の震度(10) 20世紀の大きな振り子」by椹木野衣は面白かった。美術史家が見たポピュラー音楽史。ブルースからロックまでを語る、わりと紋切型のものだけども、そういう大枠ではなくてディテールの作り方や歴史記述の辿らせ方が、他の音楽の専門家と違っていて。あと福田和也が別の号かもしれないけど、正岡子規の病床での文章を取り上げていて、それがあまりに悲惨で美しかった。正岡子規とかも読んでみるかなーと。あと佐藤友哉バックベアードのやつはとても面白そうだ。ここんとこ低迷気味の気がしていたから嬉しい。他方、舞城王太郎はどんどんつまらなくなってる気がする。気のせいだろうか。