2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

黒い花火、文字、批評、思い遣り、悪意

Chim↑Pom*1の事件から数日が経過した。その後、広島では中国人アーティストの蔡國強による「黒い花火」がパフォーマンスされた*2ことに関連して、いくつかのブログで述べられてきたことを読んでみた。 とりわけ参考になったご意見は以下の二つ(「昆虫亀」の…

洋書で

こんなのも出るらしい。ラカンにおけるデリダからの影響を論じたものの模様。 http://www.fordhampress.com/detail.html?session=b40b00fefe981aa56d5f818036a4ce3e&cat=&id=9780823228751

『精神分析の抵抗』より

そしてだからこそ、1971年の『ポジシオン』の中で、つまり「真実の配達人」を発表するよりも4年も前に、私はこのことを述べておいたのだし、先ほどマジョールもこのことを想起させてくれたが、ラカンに対する私の理論的「対決=闡明」は、「みずからの仕事を…

美術評論について

最近「RH」(レビューハウス)の第一号を読んでいる。林道郎氏の巻末のコンセプチュアル・アートについての文章と、木村覚のチンポム評が興味深く読めた。林氏の文章は、コンセプチュアル・アートについての日本語での言説が少ない状況では非常に貴重だと思…

東浩紀「サイバースペースはなぜそう呼ばれるか」読み途中

あいだが開いてしまったが。今回は2−3についてメモ。 ディックの作品について ・オブジェクトレベルとメタレベルの反転あるいは入れ子構造を、小説全体のフレームとして採用 ・交替=後退の前提となるそれら「レベル」の統一性自体を蝕む「不気味なもの」…

英語圏のアニメ関連の質問と回答を紹介しているサイトで

英語圏でANIMEをもっと学術的に論ずる動きがないのはなぜ という質問が出されていて、それの回答に上がっていた雑誌名をググってみたら、 というのが出てきた。これは村上隆のカイカイキキに所属しているアーティスト青島千穂(http://www.kaikaikiki.co.jp/…

Chim↑Pomがニュースになるようなパフォーマンスを行ったらしい(制作中の作品の要素ということのようだけれど)。 不快感を持たれた人たちの気持ちを想像するにつけ、胸が苦しく、キーボードを叩く指から力が抜けていくのだけれど、それでも、書いておいたほ…

ジジェクによる金融危機に対するコメント(続報)

先日メモしておいた、ジジェクが書いた金融危機に対する記事についてid:mn_krさんがコメントされていました。三項になったのでこれもメモしておきます。原文を引用しながら、大意を和訳されているのでとても読みやすいです。 http://d.hatena.ne.jp/mn_kr/20…

東浩紀の講義録を久しぶりに読んだ

↓うp乙としか言いようのないGJ http://d.hatena.ne.jp/nitar/20081010 最近ようやく東浩紀自身も、かつて否定的に言及したり、「何書いたか自分でも覚えていない」的に言ってた初期の哲学的な仕事を再評価しているらしく、本人にとってはとりあえず「断絶」…

今夜の私は「SITE ZERO」の最新号刊行が嬉しくてしょうがない

さっきまでは気付かなかったのだけれど、どうも目次(および見開き試し読み)が更新されたらしく、カトリーヌ・マラブーの論考が掲載される模様。それもテーマが「ファンタスティックなもの」ということ。見開きをさっそく読んでみた。 その名にふさわしいフ…

SITE ZERO、今号はデザインが二種類あるらしい。

コレは何か、どっちも買えってことですか?どっちも欲しくなってしまうんだが。そして買えないんだが。「その悔しさを味わいやがれ、このショッピングアディクトめ!」ということなんだろうか。切ない、、、。切なすぎる。でもサイトを見る限りデザインは良…

追記

別に対して重要なことではないのだけれどとりあえずメモ。上記ドミニク・チェン氏の文章の前半には、東浩紀への目配せを読みとってしまった。これは私が東浩紀を意識しすぎているせいなのだろうか?冒頭の「2008年現在、日本語でテキストを書くということは」…

↑の文章を読み終えて

前半は見事としか言いようのない切れ味とスピード感だったけど、後半はずいぶんと乱暴すぎやしないかと思った。これも雑誌の中身を読めば変わるのだろうか。 私たちが自らの生成変化の歴史を捉えるための歌。それは現在、人間を生き延びる感情を生み出し、維…

初期黒夢のライブ

の音源がyoutubeとかにアップされてるので聴いている。 といってもデビューしてからのだけど。 音量が小さくても十分にうるさい。臣のギターがかっこいいなあ。

SITE ZEROが久しぶりに更新した

それもあのドミニク・チェン氏による文章の掲載だ。*1 http://site-zero.net/_review/site_zerono2/ ネットコンテンツの常道にあるまじき更新頻度の低さ。それでも内容が毎度ハードに面白いので、今後もゆっくりでいいから更新を続けて欲しいです。 さっそく…

このサイトかっこいいいい

http://hw001.gate01.com/so-hey/3mw/

メモ

http://mikejohnduff.blogspot.com/2008/10/lacan-and-repetition-redone.html 「反復」について。プリンストン大のひとのブログ。

『ダークナイト』を再鑑賞してきた。

時間がないからメモだけ。 ■信頼を巡る物語だった。信頼とは、「舞台」的に与えられた状況をどのように解釈するかという問題。 ■なんらかの条件によって、その解釈が変わること。むしろその「解釈」の多様性、つまり誤解の可能性をジョーカーは利用していた…

ジジェクが金融危機について「Don’t Just Do Something, Talk」

http://www.lrb.co.uk/v00/n03/zize01_.html

amazon×図書館

いまさらだけどこれは凄い。 http://s.tadafumisato.com/tosyoken/ 検索したい図書館を選んでGenerateすると、Firefoxにインストールできるjsファイルが生成される。これをインストールすると、amazonで書籍を検索したときに、併せて、自分で指定した図書館…

「サイバースペースは何故〜」東浩紀を再読2

昨日に引き続き「サイバースペースは何故〜」を読んでいる。昨日読んだ第一章で例に挙げられたギブスン的な一元論的なメディア体験に対して、今日読んだ第二章ではディック作品におけるメディア体験の「不気味さ」(フロイト)を議論し始める。 つまりフロイ…

『サイバースペースは何故〜』東浩紀を再読

ユリイカInterCommunication連載時に眼にして以来、私が東浩紀に注目すべきだと信じるに至った論考が先だって講談社がまとめた論集にようやく収められたのでずっと再読したかったのだがタイミングが合わずにとうとう今日久しぶりに読み返し始めることになっ…