2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧
今日は『アンチ・オイディプス』も『自我論集』も読み進めたけど、いまいち引用したいところがなかった。『アンチ・オイディプス』は大地と領土(というか、専制君主制における脱領土性)、『自我論集』は抑圧という、それぞれ重要な概念が扱われていながら…
第三章 未開人、野蛮人、文明人 第五節 大地的表象 表象が常に、欲望的生産の抑制‐抑圧であるとしても、しかしその仕方は、それぞれの社会組織体によってきわめて異なる。表象のシステムは、その深層に抑圧される表象者、抑圧する表象、置き換えられた表象内…
http://www.gyao.jp/cinema/skycrawlers/ で、3つの予告編を見た。もともとの予告編を見て、押井守が、終わってるにしてもその終わり方はあんまりだろとか思っていたのだけれど、庵野秀明の予告編がわりと良かったので案外いい作品なのかも知れないと思いな…
自我論集 (ちくま学芸文庫) 「欲動とその運命」 訳注より 本能と訳されることもある欲動Triebという概念は、フロイトがこの論文で指摘しているように、あいまいで問題を孕んだ概念である。フロイトによると欲動とは、人間の心と身体の<境界>に存在する動力…
1998年の『月光』第八号(特集「フェティシズム」)の巻頭に収録されている秋田昌美の「『暗黒大陸アフリカ』とフェティシズム」と題された文章に興味深い箇所がある。 「フェティシズム」という概念は一体何時何処で誕生したのだろう。アンソニー・シェルト…
『アンチ・オイディプス』が主題にしている「オイディプス」主義批判は、現代日本美術史論と相性がかなりいい。 「日本はアメリカに凌辱され、成人することができない子供のようだ」というような考え方、特にそのあとに「日本はどのようにしたら成人できるの…
第三章 未開人、野蛮人、文明人 第四節 精神分析と人類学 占者と医者とは、たえず政治的経済的なもろもろの単位と関係づけて、欲望を解明しようとする。―ところが証人たちのほうは、まさにこの点において占者と医者を欺こうとするのである。 じじつここでは…
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html
http://www.aaa-int.or.jp/~mash/responce.cgi?book+1+82 村田公一氏が亡くなられたらしい。 ↑の本の翻訳もされていたようだけど未読だ。 引用部分からするとかなり面白そう。 なんか最近やたら訃報が気になるような感じがする。なんでだ。
「ヌーヴェルヴァーグの父」と言われるロッセリーニの作品。イングリット・バーグマンの顔がすごい*1。 政治的問題というよりも、さらに「社会的」な問題を扱った作品だと思う。人はどのような善行を為すことができるのかという問題に、否応なく眼を向けさせ…
これ行きたい。 http://www.kaikaikiki.co.jp/exhibition/ee_list/my_first_art_series/ ↑の画像はあんまり魅力的じゃないけど、村上作品も他のいわゆるアート作品の例に漏れず、実物を見ると驚くほどクオリティが高いことに気づかされる。展覧会としてもコ…
http://www.kaikaikiki.co.jp/publicity/mag_list/style/
荻上チキ氏の仕事を最近追い始めているのか私は。 ともあれ。 黒瀬陽平氏へのインタビュー(http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20080717/p1)を読んだ。これはいい仕事ですね!お疲れ様でした。楽しく拝読しました。しかし、いくつかアレ?と思った箇所があっ…
http://www.myspace.com/theairfrance sikeimusicさんのところで紹介されてたので。
ぜんぜんどうでもいいことなんだけど、ちなみに「アントレ」ってフランス人めずらしくない?「アンドレ」ならわかるけど。料理の名前かな。
ちなみにシュミットは有名な「友敵論」を論じている人で、民主主義において自由主義を「敵」とみなし、徹底化した自由主義(おそらく今日のネオリベラリズム?)が敵を設定しづらいことを指摘していた*1。興味深いのは、先日聞きに行った「ロスジェネ」のイ…
個人的には「新現実」のvol.5で柄谷行人と大塚英志が対談していたことに、白井さんも宇野さんも触れていたのが面白かった。大塚英志といえば、最近は講談社現代新書のメルマガにたまに掲載される文章が好きです。 http://shop.kodansha.jp/bc/books/gendai/…
あと片山杜秀氏の「音楽薮睨み」面白かったです。
ちなみに改めてこっちの対談を白井さんの対談と絡めて読むとしたら、こっちのほうではもっぱら自由主義が前提になっていて、人間集団の生成のほうはまったく視野にない感じだったなという印象が強い。宇野さんは「現状」を持ち出して、彼の言う「古いもの」…
この対談が、上記の白井さんをめぐる議論と同じ号に掲載されているところにシノドス編集部(=荻上チキ氏)の意図を読み取るのは誤読なんだろうか?あからさまに宇野さんが利益(雑誌の売り上げ部数)を重視した議論をしていることとか、「早稲田文学」が「…
以前に荻上チキ氏と宇野常寛氏をまとめて「ネオリベ」系の批評家だと言ったらコメント欄で「ネオリベってどういう意味で使ってんだ」とご指摘をいただいたこともあり、もともとアヤフヤなのによく使われてて気になる言葉だよなあつくづく、と思っていた「ネ…
http://d.hatena.ne.jp/j0hn/20070811 ↑を読む限り、チンポムは少なくとも昨年は海外展開を考えていたらしい。欧米で評価されるには、作風がローカルな問題系に根付き過ぎな気がする*1んだけど、それはアイディア次第でどうにかなるんだろうか。 *1:過激すぎ…
http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20070806/1186349338 ↑で触れられているように、日本でもエロでポップなシーンはあった。村上隆は実はそこを経由しているが最近はどうも隠蔽しているような気がしないでもない。もっとも、エロと残酷さというテーマはウォーホ…
オープニングパーティに行ってきました。以前にアグネスホテルのイベントのときも思ったけど「こんなにアート関連の人間って多いんだ!」と改めて感じさせられました。どこもかしこもぎゅうぎゅうづめ。でもお金持ってる(冗談みたいにLEON丸写しの)オッサ…