先日、

松濤美術館でやってた中西夏之展以来、妙に「美術」が気になる。
このつながりで知った林道郎著『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』の、ジグマー・ポルケの巻で興味を持った「資本主義リアリズム*1」と、id:nanariさんの5/23の"日記"で触れられていたフィギュラシオン・ナラティヴ(フランスのポップ・アート)とが、「アメリカのポップ・アートに対するヨーロッパの反応」という点では同じ活動なのにも関わらず、かなり違った語られ方になっているのが興味深かった。
とはいえ、そもそもアートに限らず*2ある「運動」というのは、そのときどきですら多様に動き回る個々人の、それぞれのあいだの差異をとりあえず忘れて、巨視的にみて浮かび上がるものなのだから、眺める角度によってぜんぜん違って見えて当たり前なんだろうな。ましてフランスとドイツじゃそりゃぜんぜん事情が違うだろうから、、、、。というのはさておいて。「ポップ・アート」というものを、単なる文脈操作としてではなくて、美学的・感性学的に受け止めるところから始めたいと思っているところ。ちなみに『絵画は〜』の中西夏之の巻はまだ読んでない。実は松濤美術館で買った図録のテキストも未読なのであった。
松涛美術館では、タイトルに惹かれて砂盃富男のコレクション展の図録も買った。ポップ・アートと同じくらい、シュルレアリスムについても真面目に考えたい。
ちなみにラインハルト・サビエとか、ヴォルスとか、砂盃富男自身も、これで知ることができた。芸術学専攻を出てるのに、まだまだ知らない作家が多いなあ、、、、。

ラインハルト・サビエを紹介してるページ
http://www1.parkcity.ne.jp/qban/sabie.html

ヴォルスの作品集。ほしい。31500円か、、、
http://totodo.jp/SHOP/B3-0061.html

そういえば、ユニマット美術館にムンクを見に行かなくては、、、。個人的には収蔵作品のワイエスを観たいんだけども。

*1:有名な社会主義リアリズムの捩り

*2:戯画的なまでにアートが象徴していることはあるかも知れないけれども