ちなみにシュミットは有名な「友敵論」を論じている人で、民主主義において自由主義を「敵」とみなし、徹底化した自由主義(おそらく今日のネオリベラリズム?)が敵を設定しづらいことを指摘していた*1。興味深いのは、先日聞きに行った「ロスジェネ」のイベントでも「敵」が明確でない、あるいは壇上の論者たちの間でも「敵」が共有できていないということが話題に挙がっていたことだった。
ちなみにシュミットの「友敵論」というと、ポスト・デリダの哲学者で再注目株であるデュットマンの最初の邦訳『友愛と敵対 絶対的なものの政治学』で論じてるということもあり、これもぜひ読みたいところ。

友愛と敵対―絶対的なものの政治学

友愛と敵対―絶対的なものの政治学

*1:・・・んだよね?