マイケルジャクソンとスリラー

そうそう、ゾンビって、アフリカ大陸から連れてこられた黒人奴隷が中米で発達させたと言われる「ブードゥー教」から援用されたイメージなので、それをマイケルジャクソンが活き活きと演じているのはある種の文化批評的なパフォーマンスなのよ。あとそれとは別に、ゾンビを労働者の隠喩(殺されながら盲目的、無目的的に生きている人)でもあるので、そいつらがダンスするってのも含蓄があるよねー。みたいなことと絡めて言いたかったのよ。ちなみにそういう色々と豊かなものを技術と身体能力と身体加工とディシプリンで乗り越えていこうみたいなのが、私は青春時代大嫌いだったので、未だにマイケル・ジャクソンには嫌悪感があるんだけど、それでもそれだけ色々と充実している人の、鍛えられた表情筋が織りなす輝かんばかりの笑顔って素敵ですよね。わかります。