美術評論について

最近「RH」（レビューハウス）の第一号を読んでいる。林道郎氏の巻末のコンセプチュアル・アートについての文章と、木村覚のチンポム評が興味深く読めた。林氏の文章は、コンセプチュアル・アートについての日本語での言説が少ない状況では非常に貴重だと思う。モダニズム以降の芸術論について知りたい人は必読。私も学部生時代にこれを読めれば良かったのに、ととても悔しい思いをしている。木村氏の文章については、チンポムを扱うにあたって、あまりに矮小に捉え過ぎている気もするのだけれど、ただ対象を過大評価する危険もないので、安全に読めていいのかも知れないとは思った。