社会的生産

『アンチ・オイディプス』14日目 第二章 精神分析と家族主義 すなわち神聖家族 第八節 神経症と精神病 私たちが言いたいのは、神経症であれ、精神病であれ、障碍の原因は、常に欲望的生産の中にあり、欲望的生産と社会的生産の中にあり、この二つの生産の体…

『アンチ・オイディプス』13日目続き 第二章 精神分析と家族主義 すなわち神聖家族 第七節 抑制と抑圧 欲望に近親相姦という歪んだ鏡を向けることによって(ほら、これがお前の欲していたものだろう)、ひとは欲望を恥じいらせ仰天させて、出口のない状況に…

『アンチ・オイディプス』13日目 第二章 精神分析と家族主義 すなわち神聖家族 第七節 抑制と抑圧 オイディプス的欲望は少しも抑圧されていないし、また抑圧される必要もない。それなのに、別の側面では、この欲望は抑圧と密接な関係をもっている。オイディ…

あとがきから 今回は引用が少なかったので、宇野邦一による「訳者あとがき」から、興味深い部分を引用する。 シニカルな資本主義は、次々シニカルな思想を生み出すので、「器官なき身体」を「身体なき器官」によって脱構築しようとするような試みも生まれて…

キーワード 今回のキーワードは「分裂症」だろう。以下に引用するような箇所もあった。 自閉状態において人工化され人称化された分裂症者の病状である前に、分裂症は、欲望の生産と欲望機械のプロセスなのだ。なぜ、ひとはこのプロセスから病状の方に移って…

流れの脱コード化と社会体の脱領土化は、こうして資本主義の最も本質的な傾向をなすことになる。資本主義はこの自分の極限にたえず接近するのであり、これはまさに分裂症的なものである。資本主義は、器官なき身体の上で、脱コード化した流れの主体として、…

『アンチ・オイディプス』読みだして四日目 第一章 欲望機械 第四節 唯物論的精神医学 精神分析の偉大な発見は、欲望的生産の、無意識のもろもろの生産の発見なのだ。しかし、オイディプスの出現とともに、この発見はたちまち新たな観念論によって蔽い隠され…