2008-01-01から1年間の記事一覧

東浩紀「サイバースペースはなぜそう呼ばれるか」読み途中

あいだが開いてしまったが。今回は2−3についてメモ。 ディックの作品について ・オブジェクトレベルとメタレベルの反転あるいは入れ子構造を、小説全体のフレームとして採用 ・交替=後退の前提となるそれら「レベル」の統一性自体を蝕む「不気味なもの」…

英語圏のアニメ関連の質問と回答を紹介しているサイトで

英語圏でANIMEをもっと学術的に論ずる動きがないのはなぜ という質問が出されていて、それの回答に上がっていた雑誌名をググってみたら、 というのが出てきた。これは村上隆のカイカイキキに所属しているアーティスト青島千穂(http://www.kaikaikiki.co.jp/…

Chim↑Pomがニュースになるようなパフォーマンスを行ったらしい(制作中の作品の要素ということのようだけれど)。 不快感を持たれた人たちの気持ちを想像するにつけ、胸が苦しく、キーボードを叩く指から力が抜けていくのだけれど、それでも、書いておいたほ…

ジジェクによる金融危機に対するコメント(続報)

先日メモしておいた、ジジェクが書いた金融危機に対する記事についてid:mn_krさんがコメントされていました。三項になったのでこれもメモしておきます。原文を引用しながら、大意を和訳されているのでとても読みやすいです。 http://d.hatena.ne.jp/mn_kr/20…

東浩紀の講義録を久しぶりに読んだ

↓うp乙としか言いようのないGJ http://d.hatena.ne.jp/nitar/20081010 最近ようやく東浩紀自身も、かつて否定的に言及したり、「何書いたか自分でも覚えていない」的に言ってた初期の哲学的な仕事を再評価しているらしく、本人にとってはとりあえず「断絶」…

今夜の私は「SITE ZERO」の最新号刊行が嬉しくてしょうがない

さっきまでは気付かなかったのだけれど、どうも目次(および見開き試し読み)が更新されたらしく、カトリーヌ・マラブーの論考が掲載される模様。それもテーマが「ファンタスティックなもの」ということ。見開きをさっそく読んでみた。 その名にふさわしいフ…

SITE ZERO、今号はデザインが二種類あるらしい。

コレは何か、どっちも買えってことですか?どっちも欲しくなってしまうんだが。そして買えないんだが。「その悔しさを味わいやがれ、このショッピングアディクトめ!」ということなんだろうか。切ない、、、。切なすぎる。でもサイトを見る限りデザインは良…

追記

別に対して重要なことではないのだけれどとりあえずメモ。上記ドミニク・チェン氏の文章の前半には、東浩紀への目配せを読みとってしまった。これは私が東浩紀を意識しすぎているせいなのだろうか?冒頭の「2008年現在、日本語でテキストを書くということは」…

↑の文章を読み終えて

前半は見事としか言いようのない切れ味とスピード感だったけど、後半はずいぶんと乱暴すぎやしないかと思った。これも雑誌の中身を読めば変わるのだろうか。 私たちが自らの生成変化の歴史を捉えるための歌。それは現在、人間を生き延びる感情を生み出し、維…

初期黒夢のライブ

の音源がyoutubeとかにアップされてるので聴いている。 といってもデビューしてからのだけど。 音量が小さくても十分にうるさい。臣のギターがかっこいいなあ。

SITE ZEROが久しぶりに更新した

それもあのドミニク・チェン氏による文章の掲載だ。*1 http://site-zero.net/_review/site_zerono2/ ネットコンテンツの常道にあるまじき更新頻度の低さ。それでも内容が毎度ハードに面白いので、今後もゆっくりでいいから更新を続けて欲しいです。 さっそく…

このサイトかっこいいいい

http://hw001.gate01.com/so-hey/3mw/

メモ

http://mikejohnduff.blogspot.com/2008/10/lacan-and-repetition-redone.html 「反復」について。プリンストン大のひとのブログ。

『ダークナイト』を再鑑賞してきた。

時間がないからメモだけ。 ■信頼を巡る物語だった。信頼とは、「舞台」的に与えられた状況をどのように解釈するかという問題。 ■なんらかの条件によって、その解釈が変わること。むしろその「解釈」の多様性、つまり誤解の可能性をジョーカーは利用していた…

ジジェクが金融危機について「Don’t Just Do Something, Talk」

http://www.lrb.co.uk/v00/n03/zize01_.html

amazon×図書館

いまさらだけどこれは凄い。 http://s.tadafumisato.com/tosyoken/ 検索したい図書館を選んでGenerateすると、Firefoxにインストールできるjsファイルが生成される。これをインストールすると、amazonで書籍を検索したときに、併せて、自分で指定した図書館…

「サイバースペースは何故〜」東浩紀を再読2

昨日に引き続き「サイバースペースは何故〜」を読んでいる。昨日読んだ第一章で例に挙げられたギブスン的な一元論的なメディア体験に対して、今日読んだ第二章ではディック作品におけるメディア体験の「不気味さ」(フロイト)を議論し始める。 つまりフロイ…

『サイバースペースは何故〜』東浩紀を再読

ユリイカInterCommunication連載時に眼にして以来、私が東浩紀に注目すべきだと信じるに至った論考が先だって講談社がまとめた論集にようやく収められたのでずっと再読したかったのだがタイミングが合わずにとうとう今日久しぶりに読み返し始めることになっ…

ポップとパンク

ポップとパンクは類似している。 ポップ・アート(およびポップ・アート以降のアート)に代表されるファクトリー形式の制作というのは、近代以前の徒弟制度的な制作スタイルと同じであり、それは「現代的であることが同時に中世的である」というパラドックス…

工学主義的建築における思考

東浩紀がコメンテーターとして出席されるようなのでメモ。行かないと思うけど。 建築夜楽校2008 テーマ:グローバル社会における「建築的思考」の可能性主 旨: 商業施設のインテリアでは、什器や商品のレイアウトによって購買客の動線や視線をコントロールし…

「ディスクール、フィギュール」の翻訳が

上記で引用したエントリによれば、合田正人によって進められているらしい。刊行が実に楽しみ。

大きな物語について

「大きな物語」について、ちょっと考えれば誰でも思い当たりそうなのに、意外に勘違いされていて、もしかしたら私が間違っていたのかと思っていたんだけれども、別のところでも同じようなことを言っている人がいたらしいのでメモがわりに引用しておく。要す…

お金を燃やすアート(続き)

art

昨日の続き。 お金を燃やすということで、ダダカンとKLFの話題を出したんだけど、その後、元ネタにした知人の日記のコメント欄でセルジュ・ゲンズブールもテレビの生放送で500フラン紙幣に火を点けていたことを知った。 最後に手で火を握り消すところとかカ…

お金を燃やすというアート

知人のmixi日記で、お金を燃やしたアートということでダダカンとKLFが紹介されていた。そのKLFのお金を燃やすシーンが、ダークナイトのあのシーンを見たときにも感じた眩暈を思い出させてくれる。 何故、燃える貨幣が眩暈を催させるのか。金が燃えているとき…

現代的な「フレーム」とは

まだ考えている最中なのだけれど、伊藤剛的なマンガのフレーム、ボニゼール的な映画・絵画の対比におけるフレーム(あるいは額)はそれぞれ批判を免れないだろう。 まず伊藤剛的なマンガのフレーム概念は、それは「マンガに限定することができない」という消…

『歪形するフレーム』読了

70年代以降の、低迷していた「カイエ・デュ・シネマ」をダネーとともに牽引した編集者であり映画評論家でもあるパスカル・ボニゼールによる映画評論集。『映像―運動』『映像―時間』刊行した頃のドゥルーズが、ボニゼールにこの本をまとめるよう勧めたとのこ…

ガラパゴス的な文化

http://fladdict.net/blog/2008/09/galapago.html ↑を読んで、ガラパゴスについてちょっと考えた。技術の話とはいっても、狭義の電子工学的なものではなくて、マンガやアニメなどのより「文化」的なものに関する問題。はてなではガラパゴス関連が盛り上がっ…

『アンチ・オイディプス』二十五日目

第三章 未開人、野蛮人、文明人 第十一節 最後はオイディプス 家族が社会野の外におかれるということは、家族にとって最大の社会的機会でもある。なぜなら、それは、社会野の全体が家族に適合することが可能になる条件だからであるからである。個々の人物は…

今日買った・借りたビデオ

買ったもの 『エクスプローラーズ』ジョー・ダンテ監督 50円 『short6』クローネンバーグ他 短編集 50円 『エクソシスト3』ウィリアム・ピーター・ブラッティ監督 50円借りたもの 『エレファント・マン』 『X-ファイル セカンドシーズン 2』 『スクール・…

K様

k様として知られるkagami氏の最近の日記が凄い。以前からフェミニスト的な視野をロリコンがどのようにして引き受けられるのかを論じていたりして興味深く思っていたけれど、精神的および経済的な困窮の極致にあって、なんとか生き延びようとしている姿に慄か…